【勉強会】高齢者の脱水と経口補水療法
【講師】
株式会社大塚製薬工場
【実施日】
平成23年7月6日(水曜日)
【会場】
あすなろ訪問看護ステーション上石神井
【講義内容】
夏季になり気温の上昇に伴い、高齢者の多くの方は脱水状態になる危険が高まります。
例えば、猛暑となった平成22年夏期の熱中症による救急搬送患者は全国で53,843人であり、
その内高齢者(65歳以上)が25,003人(46.4%)と約半数を占め最も多くなっています。
(消防庁「平成22年夏期(7月~9月)の熱中症による救急搬送の状況」資料参照)
高齢者は生理的にも生活様式からも脱水状態になりやすく、それが引き金となって
持病が重篤化する危険があります。
そこで、経口補水液を販売する株式会社大塚製薬工場の方に講師を務めて頂き、
高齢者の脱水予防のための勉強会を行いました。私たちのからだの半分以上が水分で
できていますが、脱水症とは水分だけでなく電解質も失われた状態であるため、
経口補水液を摂取することで失われた水分と電解質を補給する方法を講義して頂きました。
在宅療養している高齢者の多くは、気づいたときには脱水状態が進行していることが多いため、
今回の勉強会で経口補水療法を学び、日頃の訪問時から十分に気を配り、
脱水状態の徴候をいち早く察知することが脱水予防につながることを改めて確認できました。
【参加したスタッフの感想】
質問:高齢者の方が経口補水液を摂取するときのポイントは?
回答:ご状態にもよりますが、一般的には1日の適切な摂取量は500~1000mlであり、
これを冷やしてこまめに飲むことがポイントです。
質問:経口補水液を使って脱水予防をするメリットは?
回答:高齢者への肉体的負担が少なく、事前に予防することで医療機関での
受診機会も減り医療費負担が減ることです。